2005822

 

千葉市長 鶴岡 啓一 様

 

千葉市学童保育連絡協議会

                          会 長   渡辺  鉱

 

 

子どもルーム(千葉市放課後児童健全育成事業)

の改善及び2006年度予算編成に向けた要求書

 

 

 日頃、貴職が子どもルーム(千葉市放課後児童健全育成事業)の発展にご尽力されていることに大いに敬意を表するとともに、関係者のご努力に感謝申し上げます。

私たち子どもルームの父母・指導員・関係者は、子どもルームが、増すなかで広く市民の就労継続を支援する場として、また何より将来の社会を担う子どもたちの放課後の安全を確保し健全な成長を図る場として、いっそう充実していくことを切に願っております。

しかしながら、市内の子どもルームの現状をみると、緊急に改善が必要なことや来年度の予算のなかで対処していただきたいことがございます。特に下記の3つの項目につきまして、ぜひともご検討していただけますようお願いいたします。

 

 

 

 

1.施設の建設に関して

 私たちは、千葉市の子どもルームについて、下記の原則にもとづく施設の建設が必要と考えます。

(1)小学校1年生〜6年生まで、子どもルームを希望するすべての子どもが利用できること。

(2)子どもたちの安全性と良好な保育の質を確保するために、1ルームあたりの利用児童数を40名程度とすること。

 

 上記に関連して、下記の点について、要望いたします。

  @『夢はぐくむ ちば 子どもプラン』では平成21年度までに、原則として全小学校区に子どもルームが設置される計画であり、既に残すところ4ヶ年・10数学校区のみとなりました。そこで、各年度の設置計画をお示し頂けるようお願いいたします。

  A私たちは、@に加えて、今後は、子どもルームの大規模化および待機児童への対処にとって、分室や一学校区に複数の子どもルームの設置が重要な課題となると考えます。既に分室対応や複数ルームの設置がなされている学校区がありますが、分室対応や複数ルームの設置がなされる際の基準や指標をお示しくださるようお願いいします。

  Bなお今後、分室対応がなされる場合には、検見川子どもルームの経験をいかして、分室毎に利用児童および指導員を分けて運営する形を採用してくださいますようお願いいします。

  C千葉市では待機児童数を把握されていますが、それが上記@の計画やAの対応にどのように反映されるのかお示しください。

 

(千葉市回答)

今後の子どもルームの整備については、『夢はぐくむ ちば 子どもプラン』及び『千葉市第2次5か年計画』に基づき実施していきますが、具体的な整備か所は教育委員会等の関係機関と協議を図りながら決定しております。

また、人口急増地域においては、既存の施設の受け入れ枠を上回る利用希望が出されているルームもあり、施設の増設や移転などにより、待機児童の解消に努めております。

今後とも、利用状況に応じて適切に対応を図ってまいります。

 

2.子どもルームの運営に関して

 (1)利用時間を、朝8時から夜7まで延長してください。

私たちが2003年度に、市内の子どもルームを利用している全世帯を対象に実施したアンケート調査では、7割以上の世帯が、子どもの長期休暇時に朝8時からの利用と、通常の保育時間の延長を希望していることが分かりました。

特に朝の利用時間について、いうまでもなく子どもの長期休暇にあわせて親の勤務時間が変わるものではありません。長期休暇になると、朝、通常の登校時間と同様に家を出てきた子どもたちが、天候に関わらず、子どもルームの前で、ルームのドアが開くのを待っています。この開所待ちの時間は、家庭と公共機関との狭間の“保育の空白”の時間であり、子どもたちは防犯や交通安全からみてきわめて危険な状況におかれています。このような点を考慮し、至急、利用時間の延長をお願いいたします。

また、周知の通り、千葉市には東京都心に通う市民が多く、午後6時までのお迎えがむずかしい家庭が少なくありません。父母が安心して就労できるよう、利用時間を午後7時まで延長してください。

 

(千葉市回答)

子どもルームの開設時間の変更につきましては、指導員などの処遇などへの影響もあることから、慎重に検討すべき課題であると認識しており、社会福祉協議会と協議していきたいと考えています。

 

(2)利用料の減免措置の段階を増やしてください。

     利用料について減免制度がありますが、現状では半額負担世帯は、きわめて少数に限られ、減免制度が十分に活かされていない状況にあります。そこで、減免措置の段階を増やし、それに応じて減免の要件を拡大してください。

     また、事情により年度途中からでも減免制度を利用できることを、積極的に広報してくださいますようお願いいたします。

 

(千葉市回答)

利用料については、施設整備費や事務的経費を含まない指導員等の人件費などの児童を直接処遇するための経費のみを基に算出しており、必要最小限の負担をお願いしていますので、減免制度の見直は予定していません。

なを、減免制度の周知につきましては、申し込み時に説明するなど、工夫してまいりたいと考えております。

 

(3)保育内容や運営について、父母の声を積極的に反映させてください。

   @子どもルームの円滑な運営と保育の質の向上のためには、父母の理解と協力が重要と考えます。そこで市は、各父母の保育活動への協力やおよび学童保育についての理解を進める上で父母会が果たす役割の重要性を理解し、指導員が父母会活動に参加することを奨励してください。

   A千葉市放課後児童健全育成事業実施要綱の第21条に明記されている千葉市放課後児童健全育成事業推進協議会(「推進協議会」)の設立にむけて、市連協と協議の場を持ってください。

 

(千葉市回答)

指導員の父母会への参加については、子どもルームの円滑な運営を行うため、保護者の協力や保育についての共通理解を図ることを目的に、ルームごとに保護者との懇談会を年4回程度開催していますので、その場を活用したいと考えています。

また、千葉市放課後児童健全育成事業推進協議会の設立に向けての市連協との協議の場については、貴団体と協議していきたいと考えています。

 

(4)児童の安全確保や円滑なルーム運営のために基本備品・設備を拡充してください。

@児童の安全確保や円滑なルーム運営にとって、下記にあげる備品・設備は、きわめて基本的なものと考えます。これらの基本備品・設備が未整備のルームについて、至急、整備してください。

1) 定期的な畳替え(カーペット交換)の実施。衛生と安全を確保するため。

2) 蛍光灯カバーの取り付け。児童等が蛍光灯に接触した際、破損によるケガを防ぐため。

3) 窓ガラスの飛散防止対策。ガラスの破損によるケガを防ぐため。

4)ドアの開閉時の安全対策。指をはさまれることによるケガを防ぐため。

5) 医療薬品の保管用の鍵つきロッカー。誤飲を防ぐため。

6) コピー機・印刷機の設置。市や社会福祉協議会より配布された文書などを速やかに保護者等に周知するため。

その他、児童や指導員の健康を害する恐れのある物質を利用した設備や備品につきましては、至急、調査し除去してくださいますようお願いいたします。

A子どもルーム周辺や通所路に街灯や横断歩道がなく、児童の通所や帰宅時の安全確保に大きな問題のある子どもルームについて、至急、対応してください。

B児童の健全な成長、緊急時等の安全確保のために所庭が必要です。学校外ルームについては専有の所庭の整備を、学校内ルームについてはルームの希望により校庭を使用できるよう、関係者に働きかけてください。

C老朽化により危険性のある施設、周辺の環境が保育にふさわしくない子どもルーム、父母・指導員の要望と大きく異なる子どもルームについては、早急に利用関係者と相談のうえ、移転など抜本的な改善を図ってください。

 

(千葉市回答)

畳替えや蛍光灯カバーの取り付け、窓ガラスの飛散防止などの修繕につきましては、適宜実施していますが、借上げ物件は建物の構造又は賃貸契約上不可能なものもありますので、個々のケースに応じた対応を行います。

なを、医療薬品の保管ロッカー等については、難しい面もありますが社会福祉協議会と協議していきたいと考えます。

老朽化した施設については、これまで計画的に改善してきたところであり、今後においても同様に改善してまいります。

 

 

(5)特別な支援を必要とする児童や障害のある児童を受け入れるための環境を整備してください。

必要に応じて、速やかに施設の改修を行ってください。

 

(千葉市回答)

特別な支援を必要とする児童への理解と対応等についての研修会を実施したところであり、今後においても同様のテーマでの研修会の実施について、社会福祉協議会と協議してまいります。

また、障害児面談を実施し児童の状況を把握したうえ、必要に応じて補助指導員等の加配や施設の改修など対応しているところです。

 

 

3.保育の質の向上に関して

 (1)短期間で複数の指導員が退職し、落ち着いた環境で保育が実施されないルームがあります。指導員が児童の安全と成長に責任を持って仕事ができるように、1年雇用の非常勤職員でなく、常勤職員として賃金・労働条件の整備を図ってください。

(2)保育の標準化を図るとともに保育の質の向上に向けて、指導員の研修を充実させてください。

@特に、すべての指導員に対して、子どもルームの基本的な役割である1) 父母の就労支援、2) 遊び等を通じた子どもの健全な成長、3) 子どもにとっての生活の場であること、等について理解を促進してください。

A指導員に対して、特別な支援を必要とする児童や障害のある児童に対する理解を深める研修を充実させてください。

 

(3)私たちは、指導員の配置数について、児童30名以上に3名が最低必要と考えます。そこで、児童数が40名を超えて大規模ルームとなっている場合には、分割などの抜本的対策を講じるまでの緊急措置として、指導員を1名以上加配してください。

(4)特別な支援を必要とする児童や障害のある児童について、必要に応じて速やかに指導員を加配してください。学校へのお迎え等も考慮してください。

(5)特別な支援を必要とする児童や障害のある児童について、市職員・運営相談員の他に、障害に関する有資格者(療法士他)を定期的にルームに派遣して、相談を受けられるようにしてください。

 

(千葉市回答)

指導員の雇用形態については、千葉市社会福祉協議会が非常勤嘱託職員として採用し、依嘱期間は、4月1日から翌年の3月31までの1年以内としていますが、毎年更新することができることと定めています。

また、指導員等の研修については、これまでの千葉県主催の研修会に替わり、受講者数を増やして、千葉市主催の研修会を実施したところです。

今後とも、研修のテーマや受講人数等社会福祉協議会と協議し、充実に努めてまいります。

指導員の配置については、障害児の入所状況や施設の環境を勘案し、必要に応じて補助指導員の加配や学校までの迎えについても考慮しています。

また、特別な支援を必要とする児童等の相談については、関係機関を紹介していますが、相談方法も含め社会福祉協議会と検討したいと考えています。

 

以  上