2005年度活動報告

 

1、全体的状況について

 前年度は、市の今後10年間の育児・保育の基本方針となる「次世代育成支援対策行動計画」策定の年にあたり、対行政の取り組みに重点を置かざるをえませんでした。相対的にルーム同士の情報交換、交流に十分な時間を充てることができなかった―という反省の声もありました。今年度は、テーマを事前に示し情報を持ち寄るなど、幹事会の運営にも工夫を凝らし、情報の共有化、意見交換の促進に努めました。一定の成果は得られたと感じていますが、今後は各ルームのニーズを的確にとらえたテーマ設定や、寄せられた意見、情報の活用、フィードバックの方法など、さらに工夫を加え、改善していく必要があると考えます。

 各ルームからの意見を踏まえ、共通する問題について市や社会福祉協議会(社協)に要望を提示する活動にも積極的に取り組みました。特に今年度は、ルーム運営を担う社協の児童・高齢者福祉課の担当者と懇談する機会を初めて持ちました。役員が二度にわたって訪問し、長休時の受け入れ時間の弾力的運用、緊急時の対応、「運営の手引き」の開示、指導員の異動や研修の在り方など、多岐にわたる問題について意見交換しました。今後も継続的に懇談を重ね、運営の改善に向け率直に話し合える関係づくりを進めていきます。

設置者の市に対しては、例年通り要望書を提出したほか、担当者と直接、懇談する機会も複数回設けました。ルームの新設、建て替え、大規模解消などの施設整備問題、保育の質の向上を目指した指導員研修の充実―などを中心に働きかけました。ルームの適正規模を堅持し、大規模ルームや待機児童を解消するためには、「1学校区1ルーム」では足りず、1学校区に複数ルームが必要となっている地域もあります。現実に複数設置されたケースもあり、市の判断基準の明示を求めています。また、ルーム運営全般の問題について話し合う「放課後児童健全育成事業推進協議会」(推進協、要綱に定められていながら未設置)について、担当者は「年内(05年)にもたたき台(素案)を示したい」と言っていしましたが、いまだ示されていません。早期実現のためにはわれわれが素案をつくり、提示していく必要があると感じています。

 

2、個々の取り組みについて

@     幹事会の活性化 毎回、出席者が異なるルームもあることに配慮し、年間予定で開催日、テーマを示して事前に報告用紙を配布し、会議内容の継続性を保ちながら出席者が発言しやすい環境づくりを進めました。時間的な制約もあり、十分に議論を深められたかには疑問もありますが、出席ルームのほぼすべてが報告を行い、情報の共有、意見交換の促進を図ることができました。市連協ニュースの工夫、充実、ホームページの立ち上げなど、新たな情報の提供、共有の方策も模索していきます。

A     子どもまつり 11月6日、千葉ポートパークで開きました。今年度も中止になったら、ノウハウ継続に赤信号がともるところでしたが、3年ぶりに開催することができました。600人を超す参加者でにぎわい、実行委員会の努力が実りました。舞台発表、模擬店、全体遊び…どれも子どもと大人が一緒になって楽しみました。ルームには欠かせない「遊び」の情報交換が進められました。(詳しくは子どもまつり報告で)

B     市子ども家庭福祉課との懇談 11月21日、中央コミュニティセンター会議室で開かれ、未加盟ルームの父母を含め25人が参加しました。夏休みなど長休時の八時開所、老朽施設の早期改修や建て替え、大規模ルームの問題点と対応策、ルーム設置基準(ガイドライン)の必要性、NPO法人への補助、指導員研修の充実など、各ルームが抱える問題や悩みを中心に、父母、指導員が直接、市の担当者に訴えました。

C     社協との懇談 7月12日と12月16日の2回、役員が社協を訪問しました。運営を担う社協との交流不足、情報交換の必要性を感じ、今年度初めて試みました。大規模ルームの弊害や、緊急時対応マニュアルの必要性を共通認識とすることができたほか、下校時に児童が凶悪事件の被害者となるケースが増えている現実を踏まえ、暫定的とはいえ一定の場所まで子どもの見送りが認められたことなど、一定の成果は得られました。指導員の異動に関しては「過半数が一気に替わるような異動は、指導員にとっても子どもたちにとっても負担が大きく、混乱を招くだけ」と主張した結果、今春は改善がみられました。今後も「運営の手引き」の内容が、各ルームで格差なく実施されるよう意見交換を深めていきます。

D     CAPワークショップ 1月29日、市民会館で開催しました。小学生が犯罪の被害に遭うケースが増えている現状を踏まえ、暴力から身を守るための知識と技能を、体験を通して学ぶ講座です。人権意識を高めるのが大きな狙いで、今回は大人を対象にした内容でした。参加者からは「分かりやすかった。自分のルームでも開催したい」「子供向けも開いてほしい」という声が数多く寄せられました。

E     田嶋要代議士との懇談 2月13日、稲毛区在住で南関東ブロック比例選出の民主党衆議院議員の田嶋氏と懇談しました。同氏は、「学童保育」が大きなテーマの一つとなっている「青少年問題特別委員会」の理事を務めています。いわゆる「全児童」施設と学童保育施設の違い、大規模化の問題点、ガイドラインの必要性などについて、私たちの考えを伝えました。

F     未加盟ルーム対象の交流会 2月19日、市民会館で開きました。未加盟3ルームから約10人の参加があり、施設問題を中心に各ルームが抱えている課題、悩みについて情報交換しました。特に、トイレ施設が粗悪で「子どもたちはルームでは絶対トイレに行かない。家まで我慢している」という訴えには、切実な響きがありました。移転や建て替えの実現に向けて連携し、可能な限り支援したいと考えています。他人(未加盟ルーム)の傷みを理解することが、仲間づくりの輪を広げ、自分たち(加盟ルーム)のパワーアップにもつながると考えています。同時に、市連協としての情報収集能力の不足を再認識しました。未加盟を含めた近隣ルームの情報を、今後も積極的に提供してください。

 

3、新年度に向けて

 子どもたちが楽しく過ごせ、保護者が安心して預けられ、指導員が豊かな保育を実践できる環境を整える―という、私たちの目標を実現するためには、千葉市の学童保育事業全体の問題と、各ルームが抱える個々の課題の双方に対処しながら、市連協組織の充実を図っていく必要があります。取り組むべき課題はまだまだたくさんあります。需要(入所希望者)は確実に増えており、一学校区複数ルームが必要になる地域も増えてくると考えられます。保育の質の向上のためには指導員研修の充実は重要ですし、労働条件の拡充も欠かせません。施設は一方を新しくすれば、他方では老朽化が進みます。課題がなくなることはないと言ってもいいでしょう。

課題が山積する中で、現在の役員・事務局体制は十分とはいえません。少数で大きな負担を担い続けるのは困難です。活動を継続、発展させ、課題を着実に解決していくためには、多数が少しずつ役割を担っていく必要があります。各ルームの活動活性化とともに、市連協へのマンパワー、アイデアの提供をよろしくお願いします。